スペシャルインタビュー

ランニングシューズづくりの神様

三村仁司さん
元 株式会社アシックス・アスレチックシューズ事業統括部技術部PSチーム責任者としてアスリート用のシューズを担当。昭和49年から27年間にわたってシューズづくりに取り組み、尊敬の念を込めて「シューズづくりの神様」と呼ばれることもしばしば。

選手との信頼関係がよいシューズづくりには不可欠。世界の大舞台で活躍する名ランナーたちの熱い期待に応える確かな技。

シドニー五輪金メダリスト・高橋尚子、アトランタ五輪銀メダリスト・有森裕子、世界選手権金メダリスト・鈴木博美、元日本最高記録ホルダー・犬伏孝行・・・。多くの人々に感動をプレゼントしてくれた名ランナーとともにレースを駆け抜けたシューズを前に三村さんは語ります。「選手との信頼関係がなければお互いに納得できるシューズはつくれません。」レースに勝つと選手達は決まって使用したシューズにメッセージを書いて贈ってくるという慣例からも、三村さんとの信頼関係の深さをうかがうことができます。

「選手の個性を十分に理解してベストを尽くせるシューズを提供するのが私の義務」という三村さんは、27年にわたってオリンピックをはじめとする世界の檜舞台でランナーたちをバックアップしてきました。「もしも不安や不満のある道具を使用して試合に出るなら、まったく実力を発揮できない場合もありますから」と自らの責任の重さを語ります。

本コースの状況、選手のコンディション、レース開催地の気候・・・すべての条件を取り入れたシューズづくりは半年前からはじまる。

「路面の堅さ、現地の気候、選手の走り方や体調など、あらゆる条件を織り込んでレースに備えます。オリンピックなど、大きな大会に関しては半年以上も前からプロジェクトをスタートさせます。」選手ひとり一人で異なるシューズの重さやサイズにきめ細かく対応する仕事ぶりは、まさに「シューズ名職人」にふさわしいものといえます。
「マラソンでは体重の3倍もの負荷が選手の足にかかってきます。そのため、シューズにはクッション性、通気性、フィット性などの様々な機能が求められるのです。その他にも、足の動きに対応する柔軟性や、汗や水などに対する対応性など、多くの要素を総合的にまとめあげてゆく必要があるのです。」

また、ソウルオリンピックでは女子選手で片足100gを切る軽量シューズが注目されましたが、シドニーで高橋選手が使用したシューズは「快適な重さ」である138gであったことからも分かるとおり、求められる機能も時の流れとともに変わってゆくのです。「レースが高速化するにつれシューズへのニーズも高度化してゆくでしょう。」三村さんは確信をもって語ります。

レースで2時間以上も走るランナーにとってシューズは何よりも大事なもの。厳しい選択眼で素材を選ぶことが、何といっても仕事の第一歩。

「選手はアップも含めると3時間もの間シューズを履くこととなります。そんなシューズの出来は使用する素材で決まってしまいます。」三村さんは改めてシューズづくりにおける素材選びの重要さを語ります。
「シューズの補強材として"エクセーヌ"を使いはじめてもう20年以上になりますが、未だにこの素材を超えるものはでてきていません。」三村さんは"エクセーヌ"を「柔らかく、強度があり、しかも軽い」と評価します。アッパー素材や中敷き、ソールなどと同様、補強材にも求められる機能は高度なものです。

「時代、時代のニーズによって"エクセーヌ"も様々な厚さのものを使用してきました。日進月歩で技術が進歩する時代だから"エクセーヌ"にも更なる進化を期待しています」と語る三村さんでした。

2000年シドニー金メダル、1996年アトランタ銀メダル、1997年世界選手権金メダル、1999年日本記録樹立・・・様々なメダルや記録を生み出したシューズたち。

三村さんが無造作に取りだしたシューズは、選手や応援する人々の熱い感動が込められています。
最近ではシドニー五輪で金メダリストとなった高橋尚子のシューズ制作者としてマスコミなどの取材に応えることも多いとか。サイン入りのシューズが選手たちから寄せられる信頼度が抜群なことを証明している。

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